上野動物園で生まれ、多くの来園者に愛されてきた双子のジャイアントパンダ「シャオシャオ(雄)」と「レイレイ(雌)」が、2026年1月下旬に中国へ返還されることが明らかになりました。
最終観覧日は1月25日で、この返還により、日本国内で飼育されるパンダは約50年ぶりに“ゼロ”となる見通しです。
市民の人気を集め、「友好のシンボル」とも言われたパンダたちの帰国の背景には、国際的な事情や飼育契約の制約が関係しています。
パンダの歴史
日本に初めてパンダがやってきたのは1972年。
以来、上野動物園はパンダ飼育の象徴的存在となりました。
1992年には雄のリンリンが来日し、多くのファンに親しまれましたが、2008年に死去。
その後、パンダの一般公開は一時途絶えました。
しかし、2011年2月、東日本大震災の直前に雄のリーリーと雌のシンシンが中国から来日し、再びパンダブームが到来します。
2017年には雌のシャンシャンが誕生し、2021年には双子のシャオシャオとレイレイが誕生。
上野動物園にとっても、日本にとってもパンダは特別な存在であり続けてきました。

パンダ返還の理由
今回の返還は突然の決定ではなく、中国との間で交わされた契約に基づくものです。
シャオシャオとレイレイは、繁殖研究目的で日本に貸与されたパンダの子供であり、所有権は中国にあります。
返還期限は2026年2月に迫っており、それに従って今回の送還が決定されました。
また、2025年6月には和歌山のアドベンチャーワールドで飼育されていた4頭のパンダも中国へ返還されており、日本国内で飼育されるパンダは上野の双子のみとなっていました。
日中関係の影響と「パンダ外交」の現在地
パンダは「友好のシンボル」として、長年にわたり日中間の外交の一翼を担ってきました。
しかし近年、台湾有事を巡る高市早苗首相の発言を契機に、日中関係が悪化傾向にあります。
その影響で、今後新たなパンダの貸与は不透明な状況となっています。
かつてはパンダの貸与を通じて友好を深めてきた両国ですが、政治的な緊張がその文化交流にも影を落としています。
いわゆる「パンダ外交」の行方にも注目が集まります。
これからの日本とパンダ飼育
日本におけるパンダ飼育は、高い技術力と豊富な経験が積み重ねられてきました。
しかし、今後新たな個体の貸与がない限り、パンダ不在の時代がしばらく続く可能性があります。
再び日本でパンダを見ることができるのか。
それは、今後の日中関係や外交交渉にかかっています。
また、上野動物園や和歌山などの施設では、受け入れ体制や環境整備も万全に整えており、いつでも再来日に対応できる準備はできています。
ネット上での反応と声
ネット上では、双子パンダの返還を惜しむ声が多数寄せられています。
・「パンダがいなくなるなんて信じられない」
・「最終日に会いに行きたい」
・「ありがとう、シャオシャオとレイレイ」
といった感動のコメントが相次ぎ、多くの人々が別れを前に感謝の気持ちを投稿しています。
また、関連グッズや写真集、特別展示などへの関心も高まっており、動物園周辺では混雑が予想されます。

まとめ
パンダが日本にいなくなるという事実は、多くの人にとって衝撃的で寂しい出来事です。
しかし、それは新たな1歩でもあります。
これまで日本と中国の間で築かれてきた信頼と交流の歴史を土台に、次の世代へと希望をつなげていく必要があります。
シャオシャオとレイレイ、そして日本のパンダたちが残してくれた温かな記憶と共に、またいつか日本でパンダに出会える日を待ち望みましょう。


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